メタラーの逆襲

雑記系メタラーがエモいことを発信するブログ

世のおじさんよ、ロックが洋楽の模倣だった時代なんてとうの昔のことだぞ、

ガラパゴス諸島のイメージ:

先ほどネットサーフィン中に以下のような言説を見かけた。

邦楽ロックなんてずっと洋楽の模倣で、10年遅れて流行を再現しているに過ぎない

 これをマジでいっているのなら、

この人にとっての邦楽ロックはおそらく20~30年前のまま

知識が止まっているのだろう。

 

あまりにもシーンの現状を把握できていないというか。

 

音楽をそんなに無理して語る必要はないよ。

 

この人にとってのロックはパラレルワールド的なものになってしまっているのだろう。

イメージ:


KEYTALK - パラレル【YouTube限定MUSIC VIDEO】

 

シーンを正しくとらえていればこのような言動は間違ってもできないものだ。

 

では、邦楽ロックがどういう変遷をたどってきたか解説していきたいと思う。

 

・洋楽への信仰があった時代


Soldier Of Fortune - Loudness (Edit.)

これはおもに80年代から90年代半ばまでの話だ。

たしかにこの時代まではロックという音楽が「輸入」の音楽だった。

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インターネットなんて当然発達していなくて、

情報を手に入れるだけでも大変だった。

リアルタイムで同行を追えない時代だったのだから、

ある種時代遅れのことをやっているのは当然といえば当然だったのかもしれない。

 

・洋楽から邦楽へ

そして、この辺から変化が起こる。

今までは海外の音楽を聴いて過ごす若者が多かった。

洋楽という「得体のしれないモノ」に対するあこがれがあった。

しかし、徐々に邦楽のバンドが人気になることによって、

それらに影響を受けた日本のバンドが生まれ始める。


Number Girl // 透明少女 | PV

 

具体的に言うとナンバーガールに影響を受けたアジカンなどだろう。

しかし、この世代はまだ洋楽を聴いていた世代だし、

今につながる邦楽ロック的な流れはまだ確実なものにはなっていなかった。

 

・邦楽ロックへの進化と隔たり

このように日本のバンドが活躍してきた中、

それでも海外のサウンドにルーツを持つバンドは2000年代くらいまではいたはずだ。

 

しかしここ10~15年くらい、どうも様子がかわったみたいだ。

たとえばKANA-BOONという若手邦楽ロックバンドが出てきた。


KANA-BOON / ないものねだり

このバンドを筆頭に「フェスブーム」が築かれた。

もちろんサカナクションのようなバンドや、テレフォンズのようなバンドもいる。


サカナクション / 忘れられないの


the telephones - 「Love&DISCO」

しかし、直系という面や雰囲気としてはカナブーンの持つ意味は大きかった。

カナブーンは典型的な「邦楽ロックにルーツを持つバンド」であり、

インタビューではホルモンやアジカンに影響を受けたということを話している。

だからだろうか、サウンドもいわゆる「海外らしさ」のあるサウンドではない。

むしろこのサウンドが流行っているのは各バンドのフロントマンがいうように

日本だけだろう。

つまるところ、邦楽のロックは「ガラパゴス化」したのだ。

 

では、どのような部分がガラパゴス化した部分なのだろうか?

わかりやすい面でいうと「高速の四つ打ちと裏打ち」サウンドだといえる。

 

このサウンドベボベが取り入れ今の邦楽ロックに伝えるとともに、

凛として時雨などのバンドがより高速化し、邦楽ロックに取り入れた。

ベースボールベアーがナンバーガールを好きすぎるあまり似せてしまい

パクリだと揶揄されていた話は有名な話ではあるが、

時雨もおそらくナンバーガールなどの影響下にあるバンドだろう。


凛として時雨 『JPOP Xfile』


凛として時雨 『Chocolate Passion』

 

このように、ナンバーガールが邦楽ロックの「始祖」であり、

この段階からガラパゴス化が徐々に始まってきたのだといえる。

 

そして、ガラパゴス化に拍車をかけた「意外な出来事」がある。

 

SNSの発達

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ここでいうSNSはユーチューブ、ツイッター、インスタグラム、ラインなどのことだ。

そしてこれらの発達によって、海外の動向なんてものの数十秒で知れる時代に。

いちいちテレビなどで伝えなくても、英語ができて当たり前の今の若者世代には

リツイートボタンひとつですぐに情報が拡散される。

これによって確実にかつての「海外へのあこがれ」は形を変えたといえる。

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厳密にいうならば各人の「未踏」の地への憧れ自体は存続しているかもしれないが、

かつての得体のしれない海外増というのは姿を消し、

よりリアルで生々しい海外の姿が見えるようになったといえる。

 

そうすることで、海外の情報に対するありがたみなんてものはなくなったし、

ガラパゴス化を推し進める意外な原動力となった。

海外が特別なものでなく、二泊三日が3万円もしない時代なので、

より日本的なものに対するあこがれが相対的に高まっているのだろう。

 

・現状の邦楽ロックのシーン

昨今はフェスブームというのが起こったが、

それによって四つ打ちが台頭した。


【夜の本気ダンス】Crazy Dancer - YouTube ver.

そしてそれに対する一種のカウンターとして

かつて一世を風靡したシティポップやギターロックが台頭した。

↓シティポップの代表例


Suchmos - STAY TUNE [Official Music Video]

↓ギターロックの代表例


My Hair is Bad - 真赤 (Official Music Video)

しかし、それも長くは続かなかった。

1年もしないうちにブームは去ってしまったのだ。

 

・トレンドがない時代


King Gnu - 白日

ファッションなどは毎年ファッション雑誌がトレンドを作るものだ。

しかし、こと音楽に関してはそのようなものは生まれにくい。

 

四つ打ちが淘汰とは言わずとも衰退しつつあり、

それに対するカウンターもなぜか四つ打ちの衰退とともに減衰。

かろうじて世界的に見ても日本的に見てもほぼ同時にサイケの波が来ているとか。

そのくらい。

 

カナブーンなどはめしだが失踪しなかったらこのまま世間に忘れられていただろうし、

一時は動員もすごかったバンドが最近はチケットが余るようになっている。

ほかにも脱四つ打ちのバンドや、群れを抜け出し飛躍したバンドなどがいるし、

また代表曲を更新できないバンドが多いため、いまいちブームやシーンが見えない。

 

カウンターカルチャーに据えられることの多いシティポップのほうも、

おそらくシティポップの代表格であったサチモスが早々と路線変更したことや、

ヨギーがほかのミュージシャンとのいざこざによってニュースでプチ炎上したり、

ナルバリッチなどが世間からの知名度の割に叩かれたり、

(そもそも匿名性が高いため、主要メディアとは違うフィールドで戦う必要がある)

しかもナルバリッチは流行りを追随するスタイルのグループなのですぐに路線変更と、

後続のバンドがいまいちでてこなかったことがブームの衰退につながった。

 

このようななかで、現在は明確なトレンドがないのが邦楽ロックの現状だ。

正直ガラパゴス化とは言ったものの、

そもそも海外ではすでにバンドなんて懐古趣味の音楽になっているし、

これといった良いバンドも10年以上ほとんど出ていないんじゃないかな。

日本のロックが洋楽の追随という発言がいかに的外れかわかるだろう。

海外にはちゃんとしたバンドがあまりいないし、今はヒップホップとかのほうが

流行っているんだから。


iri - Wonderland (Music Video Full Ver.)

そして、日本のほうも日本のほうでバンドは衰退しつつある。

バンド音楽があと10年も持つのかはわからないが、

ひしひしと規模の縮小を感じている。

 

そのうち、ロックなんて過去の音楽といわれる時代が来るのかもしれない。

 

ロックが何かの焼きまわしだとか、洋楽の真似だなんて言っているヒマがあったら

いまのロックシーンを少し聴いてみるのが良いと思う。

若いバンドの可能性に懸けて応援してあげてほしいのだ。

そうしないとあなたが好きだったロックが、本当に昔の音楽になっちゃうぞ。

 

 こういう感じで最近のなかで聴きごたえのあるバンドを紹介しているからさ。

tommetal.hatenablog.com

 

 これは作曲の観点から分析したもの。

キートークは歌モノの曲なのにリードギターが弾き倒すのが面白いと思うよ。

tommetal.hatenablog.com

 

 これも。新アルバム、令和初の名盤になりそうです。聞き逃すのは勿体ないぞ。

tommetal.hatenablog.com

 

 洋楽信仰がつよいおじさまたちへ。最強にかっこいいバンドだ。

日本びいきなバンドっぽいし、来日公演に行ってみては?

tommetal.hatenablog.com

 

 若者が今何を聴いているのか知りたい人も多いと思う。

この2本の記事を見てくれれば、若者の好きなバンドとその理由がつかめると思う

tommetal.hatenablog.com

 こういうの、気になるよね。割とたくさん紹介したから見てほしい。

そのうち、ここで取り上げたバンドの代表曲を一挙に紹介したいと思う。

tommetal.hatenablog.com

 

ちなみに、これさえ見ておけばいまの若者の聴いている音楽がすぐにわかる

すごくイイ企画がある!

tommetal.hatenablog.com

このコーナーでは最新曲を中心に、ないなりにトレンドを追いかけてみようじゃないか

ということで、こじんてきにオススメや気になったものを紹介している。

 

こうやって世代の壁も超えていく必要があると思うし、

音楽好きだった人が音楽から遠ざかっていく現状も何とかしていきたいと思っている。

 

tommetal.hatenablog.com

 

 

たのしみにしていてほしい。

それでは。