メタラーの逆襲

雑記系メタラーがエモいことを発信するブログ

最近のボーカルの声量がたりないのはレコーディングのせい?

ふと疑問に思ったことがある。

昔のボーカルのほうが声量がいいなんて言う話はたくさん聞くけど、

なぜそうなるのだろう?

という話。

 

だって考えてみてほしい。

現代にだって声がメチャクチャデカい人とかいるでしょ。

Superflyとか米津玄師とか声量オバケらしいし。リョクシャカもそうかな。

他にもワンオクのTakaとかミセス大森もマジであり得ないくらい声が出てますよね。

 

でも確かに言われてみれば現代のボーカルがあんまり

声量のあるイメージはない。

 

そこでいろいろ考えてみたんだけど、

ボーカルの声量問題というのはレコーディング技術の向上によって

もたらされたものではないかと。

 

ライブで下手な人に関してはもういいわけが効かないので除外ね。

ライブがうまいのに音源だとそう感じない人がいるじゃん?

っていうのの分析ね。

 

ちなみにレコーディングと言ってもミックスマスタリングとかも含んだ

広義の意味でなのでよろしく。

 

・なぜボーカルの声がでかく感じるのか?

シンプルに考えたけど、昔の歌謡曲のころの音源って

楽器の部分が逆にスカスカに感じるんですよ。

様々な音色とか緩急ついたフレーズがあるせいでわかりにくいけど。

要するにボーカルの分の音を使う余白がたくさんあるわけです。

さらにボーカルの修正技術があまりないので、

空間系のエフェクトを聴かせたものが多いと思います。リバーブとか。

これはどういう仕組みかというと

カラオケで大音量で歌うとうまくなった気がするのに近いです。

要するにエフェクトを一切かけなかったら、

もちろんプロなのですごいんですけど、

あそこまで広がりのある声にならないと思うんです。

大会場で歌ってもカラオケに近い効果があるので、

そういう補正があるのだと思います。

 

・今のレコーディング

昔のジュークボックスでも音量戦争はあったと聞くけど、

今もラジオとかでかかるときに音圧が高いほうが売れるし、

パッと聞きで注目してもらえるから、

使える音域をぱっつぱつに埋めてレコーディングしている場合があります。

なので意図的に元の音をイコライジングで削っていたりして、

音が割れないように処理しています。

音っていうのはいっぱい出すと割れるものなので、

楽器を(相対的に)スカスカにする代わりにボーカルを目立たせるか、

楽器の音量を出す代わりにボーカルを削るかなのです。

 

レコーディング指南書とか音大のポピュラー科の指導でも

音が割れてしまうからレコーディングでは声量はそんなに要らない、

と言われることが多いです。

 

そもそもの話として、今当たり前のように歌がうまいといわれている人、

例えば中森明菜とか玉置浩二とかが出てきたときも

当時の人(特におとな)は下手だのなんだの文句を言ってきたわけで、

今の歌手を下手に感じるのは老いたのも一因だと思います。

 

たぶん思い出補正がかかっていると思います。

 

そして、弾き語りとかシンガーソングライターとかのライブで

想像してほしいんですけど、

いいことを言っていて歌詞もかなり練られていて歌もメチャクチャうまくて

ルックスも良くてただならぬオーラを放っている人って

案外どこの駅にもいるものだし、どこのライブハウスにもいるものです。

 

でも、いわゆる普通のまともな?音楽に興味があって買うような

リスナーってボーカルの良さは意外と気にしない。

上手い歌が聴きたくて音楽聞いてるわけじゃないもん。

普通の人は楽器の音量が出てなかったら不自然だと思うし、物足りないなと思う。

ボーカル以外が大胆に弾くフレーズを変えたらさすがに気が付きます。

技術的に歌が上手けりゃ響くならうまい人が売れてないのは説明がつかないしな。

カラオケバトルとかに出てる人が活躍できないのも、リスナーが求めているものと

乖離しているからだと思います。

 

人は意外とイントロとかのフレーズの良さで聴くかを決めていたりします。

音楽をやっていると、イントロの30秒以内で心をつかめって言われるし、

売れているバンドは30秒以内に曲の聴きどころが出てくるようなのがほとんど。

そうじゃないのはランプインテレンくらい。

開始数秒でサビに突入するようなものもあまたあるし。いきものがかりとか。

 

開始数秒で心をつかむためのレコーディングが正しいのかについては

賛否あるとは思うけど、音楽が衰退している中で他の娯楽産業に勝つには

心をつかむフレーズが重要だし、楽器の迫力が必要だと思います。

もし活気付いたら変わるのかもね。

 

ある種時代の要請に沿っている形なのかもしれないですね。

情報量が少ない時代は、レコードくらいでしか聴けない時代は

フルで聴くことしかできなかったからそうやって聞いていたかもしれないけど、

いまはそういう時代じゃないし。

 

なので、楽器をレコーディングするときにスカスカにするか!

っていうのはあんまり得策じゃないんですよ。

世間一般の、音楽にさほど興味ない人とかはボーカルしか興味ないかもだけど、

音楽に興味のある人というのは楽器のフレーズも聴いているものだし。

 

ちなみになんだけど、洋楽のヒット曲とかを聴いていると、

ボーカルがうまい人はやっぱり楽器がかなりスカスカです。

私の好きなミュージシャンとかだと、

メインの楽器はバスドラとアコギくらいしか入ってなくて

メチャクチャ空間系の処理がおこなわれている。

楽器が少ないぶん物足りなさはありますけどね。海外では楽器は死んでいるので。

アメリカ公演をしたミュージシャンはよく

「向こうでロックは死んでいた」とかっていうし。

だからあながち間違いとは言い切れないかもしれない。

 

ということで総合的に考えると、

レコーディングの技術が上がりスタイルも徐々に確立され、

ボーカル以外も出せるようになったから楽器の部分を出すようになった。

音圧がぱっつぱつなので相対的にボーカルが小さく感じる。

そういうことじゃないかなと思うんです。

 

あとは世の中にスターを出せるほど芸能や音楽産業はもうかってないから、

新たなスターを仕立て上げるのには大変な時代なのかもしれない。

 

正直憶測でしかないけど、1つの説としてはあるんじゃないかな。

どうだろう。

それでは。