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音楽を聴いて鳥肌が立ったこと、ありますか?

ある調査によると音楽を聴いて身震いするほど感動する人なんて言うのはほんの一握りで、ほとんどの人は何となくメディアで流れてる曲を「いいなー」なんて言ってやり過ごすんだそう。

 

ここで質問。

あなたは音楽を聴いて鳥肌が立ったこと、ありますか?

 

芸術やアート、創作。その他センスを問われるような分野に身をどっぷりおいてる人ならほぼ全員が感じたことがあると思う。

なぜいい作品に触れたとき、心がこんなに揺さぶられるのだろう。

 

コロナ禍になってから不要不急の外出は禁止だとかいう言葉を何度も聞いたけど、エッセンシャルワーカーとはみなされない芸術系の人はそれでもユーチューブだとか配信だとかそういうので生きてきた。

本来生きるのには「不要」なのかもしれないけど、大昔から壁画だの打楽器だの伝承だので日常は装飾されてきたし、いまさらそれを手放せと言われて手放せるものでもない。

 

音楽をやってる人で裕福なのは一握りで、ほとんどは不安定な状況かもしれない。生活に「必要」なことをやっている人から見ればそれはバカなのかもしれないけど、一度でも心が揺さぶられた経験のある人なら、そしてそのことを忘れていなければやっぱりやめられないものだと思う。

 

やっているほうがバカなら聞くほうもバカで、もうそれなしには生きていけないからいつまでもいい作品に出合えないかって探しまくっている。それでもそうやって熱い人がいるから冷たい視線を注ぐ馬鹿がいても頑張れる。

 

日本でこういった芸術とかへの理解が乏しいのも、あるいは芸能人が子供と遊んだ写真を投稿して炎上するのも、くだらない揚げ足取りが流行る(というか流行り続けたままな)のも日本が成熟していない社会だからかもしれない。

 

話がそれたが、作品に触れて感動することは人生を豊かにする行為だ。別にその対象が音楽でなくてもいい。漫画、アニメ、ドラマ、映画、小説、写真、語り、コメディ、服、絵画、彫刻、建築。なんだっていいのである。むしろこれらすべてに触れられる人生は充実したものだろう。感動を不要と切り捨てた先の人生に待ち受けているのは真っ暗な道だけである。

 

そうやって不感症的な人生を送ってプラグマティックにすごすのも結構だが、せっかくなら泣いたり笑ったりする旅路もいいのではないか。そうやって寄り道をすれば観光マップには載らない人生を知れるはずだ。

 

音楽を聴いて鳥肌が立ったことがあれば、その感動を忘れずに過ごしてほしいし、もしないというならあなたにもバカをやってほしいものである。